ニュースのスポーツの話題の中やサッカー中継の中で、
「日本人はフィジカルが弱い」とか「この選手はフィジカルが強いので要注意です」といった言葉を聞くことがありますよね。
フィジカルというあまり聞きなれない言葉に、「フィジカル」って何?
一体何が強いの?弱いの?と思う人も多いのではないでしょうか?
また、サッカーを始めたばかりで監督やコーチから「フィジカルが弱い!フィジカルを鍛えろ!」とか「フィジカル強くないと試合でつかえない!」と言われたものの、一体何をどうやって鍛えたらいいんだ?という方もいるかもしれません。
そこで今回は、サッカーでいうところのフィジカルとはどういう意味なのか、またフィジカルが強い選手にはどんな選手がいるのか、フィジカルの鍛え方、フィジカルを強くする方法について書いていきますね。
Contents
フィジカルとはどういう意味?
フィジカルとは、英語でいうと physical です。
このフィジカル(physical)には主に2つの意味があります。
- 物理的
- 肉体的、身体的
日本のサッカーでは、2つ目の「肉体的、身体的」といった意味でよく使われています。
そのため、「フィジカルが強い」というと「身体的に強い」という意味になります。
フィジカルの反対語として、メンタル(mental)という言葉があり、
メンタル(mental)には主に2つの意味があります。
- 心の、精神(的)の
- 知能の、知力の
サッカーの時によく使われるのは、1つ目の「精神的」という意味の方です。
ということは、
フィジカル=肉体的、身体的
メンタル=精神的
となるので、サッカーでいう「フィジカルが強い」とは「身体的に強い」ということで
「メンタルが強い」とは「精神的に強い」ということになります。
サッカーでフィジカルが強いとは?
サッカーでフィジカルという言葉が使われるのは、
勝敗について監督や選手がコメントする時や、サッカーの試合の中継中に解説者がコメントする時などが多いのですが
例えば
- メンタル面や戦術には問題がなかった。フィジカル面が弱かったのが今回の敗因だ。
- 今回の相手はフィジカルが強い。フィジカル的には不利なのでスピードで勝負だ。
- この選手はフィジカルが強いので、ディフェンダーは要注意です!
といったような使われ方をしています。
もう少し具体的な場面でいうと
解説者が「この選手はフィジカルが強いので、ディフェンダーは要注意です!」というような場面は、
相手選手のFW(フォワード)がドリブルで攻め込んできていて、その選手がフィジカルが強い(ガタイも良くて体幹もしっかりしている)選手だと
DF(ディフェンダー)がボールを奪いにあたりに行っても押しのけられてかわされてしまうので、
相手との距離の取り方やあたり方に注意が必要ですよ、ということです。
実際に見た方がわかりやすいと思うので、「フィジカル最強説」の過去日本代表選手でもあった中田英寿さんのプレーを見てみてください。
中田選手は、DF(ディフェンダー)にあたられたり、ユニフォームをつかまれても倒れることなくボールをコントロールして、華麗にシュートまでつないでいました。
中田英寿さんは、日本人選手トップレベルのフィジカルの強さの持ち主だと思います。
フィジカルが強い選手は?
最近の選手でいうとフィジカルが強い選手というとどんな選手がいるのでしょう。
日本人選手だと、本田圭佑選手がフィジカルが強くて中盤でよくボールを支配できていると言われていますね。
本田圭佑選手は、身長182cm、体重74kgと日本人の中では体格も良くフィジカルも強いですが、世界にはもっと強靭な肉体をもつゴリゴリのフィジカルモンスターと呼ばれる選手たちがいます。
今回は何人かそのフィジカルモンスターと呼ばれる選手をご紹介します。
クリスティアーノ・ロナウド
ポルトガル出身で、レアル・マドリードで活躍するFW。身長は187cm体重は83kg。サッカー関係者から世界最高の選手と評され、数々のタイトル、得点記録をうちたて、バロンドールも5度受賞している。甘いマスクと肉体美で女性ファンも多い。
ディディエ・ドログバ
コートジボワール出身のFWで、身長189cm体重は91kg。愛称はティト(Tito)。2度のプレミアリーグ得点王など数々の栄誉を手にしたストライカーです。コートジボワール代表の元主将であり、最多得点記録の保持者でもあります。
ズラタン・イブラヒモビッチ
スウェーデン出身で、マンチェスター・ユナイテッドで活躍するFW。身長195cm体重は95kg。4つのリーグで優勝を経験しており、5度の得点王も獲得したストライカーです。スウェーデン代表の最多得点記録の保持者でもあります。
フィジカルの強い選手を集めると、やっぱり身長も高くて体格の良い選手ばかりですね。
こんな体格が良くてフィジカルの強い選手たちと戦うのですから、フィジカルで負けている日本人選手は、他の要素(戦術やパス回し)で勝ちにいくことが重要だということを改めて実感します。
フィジカルを鍛えるには?
いきなり身長を伸ばしたり、体重を増やしたりすることは難しいですが、日々のトレーニングでフィジカルを鍛えることは可能です。
身長170cmと小柄な長友佑都選手がフィジカルを鍛えるために体幹トレーニングで体を鍛え、セリエAのピッチで欧州の屈強な選手たちと互角に渡り合っている姿を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
フィジカルトレーニングには様々な種類と方法があります。
今回は簡単にフィジカルトレーニングの種類と方法をご紹介します。
【フィジカルトレーニング①】ストレッチで柔軟性を高める
ストレッチは運動ではないと思うかもしれませんが、ストレッチも立派なフィジカルトレーニングです。
ストレッチをしっかりすることで、筋肉の柔軟性を高め体の可動域を広げることができます。
体の可動域が広がるとパフォーマンスアップにもつながりますし、筋肉の柔軟性が高いとケガをしにくくなります。
【フィジカルトレーニング②】有酸素運動で心肺機能を高める
ランニングやインターバルトレーニングなどの有酸素運動は、心肺機能を向上させるフィジカルトレーニングです。
心肺機能を向上させるためには、最大心拍数の70-80%の心拍数が必要になります。
【フィジカルトレーニング③】無酸素運動で筋力を高める
ウエイトトレーニングなどの筋トレもフィジカルトレーニングです。
一般的な筋トレは、筋肥大を目的とした動きですが、フィジカルトレーニングの筋トレは筋力の向上を目的とした動きで行います。
まとめ
今回は「フィジカルが強いとはどういう意味?フィジカルが強いサッカー選手は誰?」ということで、サッカーでよく目にするフィジカルという言葉に着目して意味をみてきました。
サッカーに限らず、スポーツにおいてフィジカル強化は大切な要素なので、フィジカルが強い人の映像をみたりトレーニングをして強化していきたいですね。
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