ザ・ファブル(映画)あらすじキャストまとめ!ネタバレ感想も紹介!

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映画「ザ・ファブル」は2019年6月公開の日本映画で、原作は南勝久を作者とする同名の漫画です。講談社発刊の『週刊ヤングマガジン』にて2014年から2019年まで第1部が連載され、また2020年夏から第2部も連載予定の人気作であり、映画はその第7巻までのストーリーを実写化したものです。

アクション映画でもある本作では特殊部隊での訓練経験を持つフランス人アクション振付師アラン・フィグラルズを起用し、また振付けの一部は主演の岡田准一が自らつけたことでも話題となりました。

今回は、「ザ・ファブル(映画)あらすじキャストまとめ!ネタバレ感想も紹介!」というタイトルにそってご紹介していきます。

ザ・ファブル(映画)あらすじ

https://the-fable-movie.jp/

ある夜、外国人マフィアと日本のヤクザが料亭で宴会をしていました。華やかな宴でしたが実はその最中、見張り役は何者かに撃たれて殺されていたのです。

そうとも知らずに芸子を呼んで楽しんでいると突然、銃弾が一人の外国人マフィアに命中し、そこから次々に何人も殺されました。逃げ惑う者も関係なしに瞬殺され会場は一瞬にして血の海に。反撃する間もない早業でした。

死体だらけの部屋の中に、やがて全身黒尽くめのマスク姿の何者かが現れます。

彼の名はファブル。ファブルとはfable、つまり寓話のことです。彼はその鮮やかな手腕をもって6秒で人を殺すことが出来るという、誰も見たことのない裏社会の「伝説」だったのです。

そんなファブルにボスから一つの命令が下されます。それは1年間人を殺さず、一般社会と交流して普通の生活をすること。「普通の生活を経験すればお前はもっとプロになれる。もしその間に人を殺せば俺がお前を殺す」育ての親代わりであるボスにそう言われたファブルは、「佐藤明」という偽名で相棒のヨウコと共に兄妹を装い、大阪に移り住むことにしました。

大阪で暮らすにあたり、ボスは昔から馴染みのクライアントである真黒組にファブル達の世話を頼みました。真黒組は今でこそ真黒カンパニーという表の名前がありますが、その正体は生粋のヤクザです。

浜田会長と社長兼若頭の海老原のみがファブルの正体を知っており、海老原はファブルに「普通の人はみんな働いている。お前も働け」と言います。ファブルはその言葉に従い生まれて初めて就活をしますが、面接の受け答えや拙い履歴書を見た会社はどこも採用してくれません。

そんなある日、ヨウコと二人で飲んだ帰りにファブル達は絡んできたチンピラに襲われます。

一年間誰も殺さず穏やかに暮らすと言うボスの命令を守るファブルは、ヨウコを逃がし、自身は大人しくチンピラに殴られます。彼は鼻血を出したり痛がって倒れてみせたりしますが、その間も冷静に相手の拳や蹴りを見切り、最小限のダメージでその場を凌ぎました。

そうして鼻血と涙で非力な一般人を装ったファブルに「使いますか?」とハンカチを差し出してくれた女性がいました。彼女の名はミサキ。ミサキはこの後にも偶然ファブルと出会い、最終的には彼女のツテで仕事を紹介してもらいました。ミサキが務めるデザイン会社・オクトパスの面接を受けたファブルは、田高田社長から時給800円の雑用係のアルバイトとしてようやく採用してもらえたのです。

これ以降、ファブルもとい佐藤明という男の「普通の生活」が始まります。そしてそんな彼をよそに、伝説の殺し屋ファブルを付け狙う男達やミサキに忍び寄る魔の手が動きつつありました。

ザ・ファブル(映画)キャスト

岡田准一(佐藤明 / ファブル):組織の殺し屋。誰も正体を掴めないほどの凄腕は伝説と称される。ボスより一年間の不殺の命令を受けて休暇中。

木村文乃(ヨウコ):明の仕事のパートナー。現在は妹として同様に休暇中。

山本美月(ミサキ):明やヨウコの恩人となる一般女性。過去に秘密を持つ幸薄い働き者。

福士蒼汰(フード):殺しもやる何でも屋。いつもコードと二人で組んで行動している。

柳楽優弥(小島):海老原の弟分。出所したばかりだが行動は暴走しがちで危うい。

向井理(砂川):真黒組幹部。若頭の地位を狙う野心家。

木村了(コード):殺しもやる何でも屋。フードのパートナー。

井之脇海(クロ):海老原の配下のチンピラ。

佐藤浩市(ボス):明とヨウコを殺し屋とパートナーに育てあげた男。

安田顕(海老原):真黒組若頭。

光石研(浜田):真黒組4代目組長。

佐藤二朗(田高田):明が働くことになるデザイン会社の社長。面倒見がいい。

宮川大輔(ジャッカル富岡):ファブルが愛してやまないお笑い芸人。

藤森慎吾(オリエンタルラジオ)(河合ユウキ):ヨウコに好意を持つが度々酔い潰される。

南出凌嘉(幼少期のファブル)

好井まさお(貝沼エツジ)

加藤虎ノ介(砂川の部下)

粟島瑞丸(松沢)

六角精児(バーのマスター)

モロ師岡(鉄板焼き屋の店長)

 

主役のファブルを演じる岡田准一を始め、相棒のヨウコを木村文乃、ボスを佐藤浩市が演じ、その他にも山本美月や柳楽優弥、福士蒼汰、向井理ら実力派の豪華キャストが集結し「ザ・ファブル」の世界観独特の小気味いいテンポを作り上げています。

ザ・ファブル(映画)ラストまでのネタバレ

時が経つにつれて、ファブルは佐藤明としての普通の生活にも少しずつ慣れてきました。意外にも愛嬌ある絵の才能が認められて時給が800円から900円に上がったり、会社の食事会に行って自分が極度の猫舌だと気づいたり。出された料理を丸ごと食べるたびに周りが驚くのを見た時は、普通の暮らしをしている人達と殺し屋としての自分の生活が大きくかけ離れていたことも知りました。

そしてアキラはある日、今の生活を過ごすきっかけとなったミサキにお礼を言います。すると彼女は、アキラに自分の絵を描いて欲しいとお願いするのでした。

さて、殺しの仕事では誰にも姿を見られたことがないファブルですが、実は冒頭の宴会場襲撃の際に標的が落としたスマホに偶然その姿が映ってしまっていました。その映像を見た“渋谷系ゆとり世代“の若手殺し屋・フードは、伝説のファブルが実在していることを確信し、銃の正確さや超人的な身体能力を目の当たりにして衝撃を受けます。

そして憧れの殺し屋の手腕に興奮した彼は「ファブルを殺して自分も伝説になりたい」と、執拗にファブルを探し始めるのです。

 

また、ミサキにも不穏な影が偲び寄っていました。ミサキは父親の借金返済と母親の治療費の為に一生懸命働く女性ですが、かつて海老原傘下の芸能事務所でグラビアの仕事をしていたことがありました。そんな彼女に目をつけたのが海老原の舎弟の小島です。

小島は出所して早々に自分が金を貸していた男を殺してしまいましたが、ミサキのDVDや写真集を見た後は新たな金づるとしてミサキに付きまとい、脅迫まがいのことをして彼女を追い詰めます。

 

やがて小島の脅迫はミサキの母や周辺にまで向かいます。ミサキはとうとう小島の脅しに屈し、彼の言う仕事を請けるべく小島の家に向かいました。
しかしここで事態は急変し、ミサキは小島ごと何者かに拉致されてしまいます。二人を拉致したのは殺し屋のフードと真黒組幹部の砂川の配下でした。

フードはファブルを追跡すべく砂川に接触し手を組んだのです。砂川は若頭の地位を狙う野心家であり、現在の若頭である海老原が浜田会長と組織内で唯一ファブルの正体を共有していることを苦々しく思っていました。

つい先日、小島が金銭トラブルで殺した男は砂川の部下でしたが、砂川はそれを逆手に取り、海老原が小島に殺害するよう命じたことにして失脚させようと目論んだのです。

連絡が取れなくなった小島に海老原は嫌な予感がしました。心臓を患い入院していた海老原ですが、ファブルを呼び出すと自分が大事にしている車を報酬にして小島を探すよう頼みます。

話を聞くうちにファブルはミサキも巻き込まれたことを知ります。人から助けてもらったり親切されたらお礼をするのが普通だとバイト先で教えてもらったファブルは、ミサキを救うためにも小島探しの依頼を請けます。人を殺してはいけないというボスからのミッションにも応える、本物そっくりの玩具の拳銃を持って。

海老原の配下のクロにより、拉致された二人がごみ処理場にいると突き止めたファブルはヨウコ達のバックアップを受けつつ孤軍奮闘します。

偽物の銃で牽制しつつ足で相手を倒れさせたり、急所をずらして殴るなど殺さずに相手を倒していきました。

しかし全力で殺しに来る相手に対してこちらは殺さずの闘いにファブルは次第に追い詰められていきます。小島は危ないところを間一髪でファブルに助けられ、命からがらといった体で逃げていきました。

フードは追い求めた伝説のファブルに会えて、感極まった状態で攻撃してきました。ファブルを倒せば自分が伝説になれると思い、容赦ない銃撃を浴びせてきますが足を踏み外して落下します。しかしフードは落下しながら更に銃を撃ち続けました。

滅茶苦茶な銃弾に撃たれながらもファブルは何とか身を守り振り切りましたが、今度はフードの相棒のコードがミサキを捕らえようとしていました。ミサキは自力で逃げようと奮闘していましたが、追い詰められてついには高い所から落下してしまいます。

もう駄目かと思われたその時、間一髪で現れたヨウコが落下するミサキを救出したのでした。

一連の騒動が決着を向かえて、事件現場のごみ処理場には血まみれの死体が転がっていました。ファブルと対決したフード達は辛くも生き延びていましたが、突然現れた何者かによって殺されてしまいました。

現れたのはファブルのボスでした。忠実に殺さずの命令を守ったファブルの後始末をボス自らしに来たのです。

ボスはフードが持っていたスマホも回収しました。そしてファブルの姿はまた、誰も知らない“寓話”に戻りました。

一方、ファブルが殺さずに連れ戻った小島もまた行き過ぎた暴走行為を理由に海老原に粛清されてしまいました。

海老原は弟分として小島を大切に思っていましたが、小島の裏切りは組織としてけじめをつけなければならなかったのです。

そしてミサキはというと、彼女は気がつくと車の中にいました。目が覚めると見知らぬ人(クロ)がいて、「佐藤明」の家まで送り届けてくれました。未だに覚えている激しい恐怖と不安がミサキを襲いましたが、明の家に入ると朝からヨウコと明が酒盛りをしていました。

ミサキも一緒に飲もうとヨウコに誘われ、三人で宴会が始まります。あの恐怖と平和そのもので過ごしている今の状況の落差があまりにも激しく、ミサキは不思議に感じました。飲んでいると明が「少し早いけど」と前置きを添えてミサキのイラストをプレゼントしました。ミサキはアキラの描いた絵を見てとても喜びました。

そうして再び訪れた平穏な日々。
ファブルもとい明は、イラストの腕を社長に見込まれて少しずつ時給が上がってきました。ファブルは時給が上がったのはミサキのお陰だと考え、彼女に「給料が出たらおごる」と約束します。
そんな普通のやり取りを一つ一つ味わい、「普通の生活」に馴染んでいくファブル。ミサキと二人で居酒屋に行き、「普通に」焼き鳥を食べる楽しく穏やかな時間を過ごしたのでした。

ザ・ファブル(映画)の感想

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派手なアクションと時折見せるクスッと笑えるコメディータッチが魅力の本作は、一方で原作の再現度やキャラクターの必要性などにおいて実写化映画の宿命とも言える辛口評価が見受けられます。しかし、それを含めてもなお光る豪華キャスト故の演技力と凄みは素晴らしく、また今回の映画を観て原作に興味を持ったというレビューも多いです。

2019年12月25日にはブルーレイ&DVDも発売された本作。盛り込まれたアクションと分かりやすいストーリー展開は、普段映画をあまり観ない方にもきっと楽しく観ていただけるのではないでしょうか。

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